SOUL TO SQUEEZE

数字は時に人を狂わせる

by Teppei

紙は結果が見えないけれど、ネットは結果が見えるから良い

10年前ぐらいによく言われたネット広告と紙広告の違いです。私はインターネット業界にお世話になってそれなりの月日が経過しておりますが、数字に翻弄されて、本質からズレてしまう人を数多く見てきました。数字が出るからといって、明確に答えがわかるわけではありません。それがむしろネットの落とし穴だったりします。

先ほども、個人サイトのアクセスデータを見ていました。前々日まで700人ほど訪れていたサイトが、何が理由か昨日は429人の訪問。こんな時、目の前の数字に踊らされてしまうわけです。あれ、何が起こったんだろう?と、本質のサイト運営の目的とは外れて数値の差に意識を持っていかれます。

例えば、私のサイト運用の目的が私物の販売だったとします。1つ10万円のオーディオを販売する目標だったとしましょう。単純に考えると、物は1つしかありませんから、買いたい人が1人サイトに来てくれれば成立するわけです。残念ながらネットの数字は人の感情が表されるわけではありませんから、訪問者が多く来てくれたほうが販売に有利な錯覚にとらわれます。実際には多くの人が来てくれたほうが確率が上がるとは言えるでしょうが。

でも、7000人だろうが10,000人だろうが、もし買わなかったとしたら、全く目的は達成されたことになりません。

身近にこんな話があります。
私がWebサイト運営を手伝っている方で、同一業の二社があります。全く同じ生業なわけですが、異なる方法とアプローチで実績をあげています。

A社は投網を投げて、大量に訪問者を獲得し、そこから購買者を獲得していく方法。B社はA社の3分の1しか訪問者がいませんが、購入意志の強いユーザーを最初から呼び込む方法。どちらも順調に売り上げを伸ばしており、互いの方法に優劣はありません。

大事なことはいずれの方法も、確固たる戦略があり、戦術のもとにゴールを決めている点です。このベースとなる戦略、考え方がない人ほど、数字に踊らされます。

数字は大事です。でも、数字の向こうにある笑顔や苦笑、感動や反感といった感情は見えることがありません。

瞬間の数字は未来への連続性の上に一側面でしかないことを忘れずに。

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