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第51回琉球古典芸能コンクールの新人部門に出ます

by Teppei

2016年8月1日からはじまる第51回琉球古典芸能コンクールまで、あと1ヶ月弱となりました。野村流三線の新人部門は8月9日、11日、12日の3日間で審査が行われます。なぜ10日を一日空けたのかは不明。例年だと3日連続のようです。新人部門で大体110名ぐらいが受けるようですが、沖縄県外の方もそれなりの数受験されるのでしょうか。

モチベーションを上げさせるコンクールという仕組み

さて、そもそもの話ですが、三線は大きく分けて二つジャンルがあります。琉球古典音楽と民謡の2種類。どちらもいろいろと流派や会派があるのですが、共通してコンクールのようなものが用意されています。このあたりはさすがだなぁと感じる部分なのですが、今後も多くの人がモチベーション高く続けてもらう仕組みなのでしょうか、それぞれ新人賞、優秀賞、最高賞のような表彰制度があり、その横に教師免許、師範免許のような仕組みがあります。しかも、それぞれが何年三線を研究所で研鑽を積んだ人が受験できるという建てつけになっていて、歴史ある伝統芸能ならではの一朝一夕では受験できないような段取りになっています。ちなみに私は琉球古典音楽野村流音楽協会。

普段の稽古風景
普段の稽古風景

まだ私は今年受ける立場なので実感していないですが、聞くところによると新人賞は奨励の意味もあって比較的通しで課題曲が弾けたら合格する感じのようですが、優秀賞からぐっと審査レベルがあがるとのこと。うまい仕組みですよね。まず最初の関門は少し努力すると突破できる。そこで楽しくなり、続けていくけれどハードルが徐々に上がる構造になっているわけです。私の所属する與那覇徹琉球音楽研究所からは、今回新人部門を5名受けるのですが、なんとなく習い初めてからそこそこできるようになると、コンクールを受けるという流れが確立されていて、皆大体その道筋を通るようになっています。趣味の三線教室とは少し空気感が違って、音楽研究所と名のつく教師免許、あるいは師範免許を持った方々の運営する教室は、稽古という言葉が似合います。それだけ皆真剣にというか、真摯に琉球音楽に向き合ってる気がします(全員ではないですけど)。

課題曲は伊野波節

新人部門の課題曲は、伊野波節(にゅふぁぶし)か稲まづん節のどちらかを選曲して行われます。私は、というかうちの研究所の新人部門受験者はみな伊野波節で受験します。この曲には古典の重要なテクニックがほぼ入っているということで、最初からこの曲で受験することが決まっていました。いやはや、この曲が実に難しい。曲自体は大体4~5分あるんですが、音程の高低差があり、なかなか息が続かない.....。参考までに、外国人の方の新人賞の映像があったので貼っておきます。琉球古典を嗜まない人は眠くなるかも。。

見た感じ日本を母国語にしない方だと思いますが、第二言語どころか日本人でも意味がわからない昔の琉球の言葉をこんなに歌えるとはすごい...。負けられないです。

毎年このように課題曲が発表されます
毎年このように課題曲が発表されます

沖縄県外の人にはちょっと厳しいスケジュール

さて、実際にこのコンクールを受けるにあたり、いろいろと大変だな、と感じる部分がありました。琉球古典音楽なので、当然ですがコンクールは沖縄本島(那覇の琉球新報本社)で行われます。受かると、受賞の賞状をもらいにもう一度沖縄へ。三線を嗜むものは沖縄へ何度か行くことはむしろありがたくて嬉しいことなわけですが、日程がなかなかに難しい。コンクール自体は8月1日から行われますよ、と比較的早くに発表されるのですが、そもそも新人賞が何日から何日までの間に試験があるのか発表されるのが大体早くても6月の上~中旬。次に、その期間のなかで自分がいったいいつ試験なのかがわかるのが、大体7月の上~中旬にかけてだったと思います。今回は、新人賞が8月9日、11日、12日の3日間に開催。私は受験番号43番で、9日の午後であることはほぼ間違いないのですが、何時からと決まっているわけではなく、9日の43番目ということだけ決まっています。

いうまでもなく、8月9日付近は沖縄のハイシーズン(9日の場合はハイシーズンの一日前)にあたるため、飛行機や宿など、心配ごとが諸々あります。家族を持ってる人は、ギリギリまで夏休みの日程を決められなかったりと、悩ましいのではないでしょうか。昔からあるコンクールですからこの時期に開催するのは仕方がないにせよ、受験者の申し込みを早くして、せめて2ヶ月~3ヶ月前に受験日を確定できないものなんでしょうかね。飛行機のマイレージは2ヶ月前から予約開始することですし、早割なんかもありますし、できるだけ早めに確定をしてもらえると助かるんですけどね。

この点はやはり県外者には多少不利な点かと思います。もしこの記事を読まれる方でいずれ受験を考えてる方がいらっしゃる場合、日程は毎年前後するのでお気をつけを。今回は野村流の新人部門が先で、その後に安冨祖流の試験がありますが、来年は逆になる?と聞きました。毎年入れ替えで前後するようですし、受験生の数によって開催される日程が変わります。結局のところ、いろいろ日程がはっきりすのが試験の1ヶ月前ぐらいです。このあたりの仕事が調整できる方は問題ありませんが、数日間休みを抑えることができない人はきついかもしれませんね。ちなみに、宿はこの期間でも意外に空いていました。最近は那覇にビジネスホテルがいくつか新設されたこともあり、余裕があるのかもしれませんね。

さて。残すところあと3週間ほどですが、体調管理に気をつけながら、受かる受からないよりも自分の満足のいく結果を残したいと思います。


Teppei
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