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琉球古典芸能コンクールの三線新人部門の日程と諸々

by Teppei
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2016年に開催された第51回琉球古典芸能コンクール(琉球新報主催) 三線 新人部門を受けてまいりました。私は東京から受験したのですが、今後私と同じように沖縄県外からコンクールを受ける方が日程や事前に把握しておいたほうが良い情報を書き残しておきたいと思います。このコンクール自体があまり情報をネットなどで開示していないので、今後新人部門を受験される方のためにできるだけ細かく記しておきます。

コンクールの日程と会場について

まず、琉球古典芸能コンクールは毎年8月に行われます。新人部門の受験料は11,000円。申し込み時に支払います。審査会場は那覇市天久の琉球新報本社の2階ホール。58号線沿いですが、国際通り付近から車で5分ほどのところにあります。歩ける範囲にコンビニや吉野家がありますが、私は昼食持参で行きました。

2016年の第51回琉球古典コンクールの新人部門は、8月9日(火)、11日(木)、12日(金)の3日間にわたって行われました。なぜ10日が空白になったのかは不明です。毎年3連日で行われるらしいのですが、今年はなぜか10日が空きました。誰か重要な方の用事が優先されたのでしょうか。

三線の新人部門では、野村流から112名、安冨祖流からは27名が受験。毎年野村、安冨祖が受ける順番が順繰りに変わるそうですが、今年は野村流が先の日程でした。なので日程はこんな感じになりました。

日程 受験番号
8月9日(火) 野村流 1~ 45番
8月11日(木) 野村流 46番 ~ 90番
8月12日(金) 野村流 91番 ~ 112番、安冨祖流 1番 ~ 27番

これが来年(2017年)は、安冨祖流が初日の最初、安冨祖流以降に野村流が始まる、という形になります。例年安冨祖は30名前後らしいので、来年の野村流は初日の午後2時ぐらいからのスタートでしょうか。

飛行機と宿を予約できるのは一ヶ月前とギリギリな状況

ちなみに、自分の日程がわかるまでの大まかな流れで日時は以下の表をご覧ください。県外受験者にはかなりシビれる発表の遅さです。申し込みの日時を早くすれば全体的に発表を前倒しできるわけですし、もっと受験者は楽になると思うんですが、そうはいかないんでしょうか?

航空券の予約は通常二ヶ月前から始まります。マイレージでの予約も同じくです。表を見てわかると思いますが、時間とお金に余裕のある方は6月末の時点で予約が可能ですが(長期ステイをするという意味)、仕事をしている人はそんなに日程の融通が利かないですよね。滞在できても前後合わせて3日ぐらいが限界でしょうか。

新人部門の受験日がわかったところで、自分の受験番号は後日抽選になりますので、7月前半にならないと日にちと順番が確定しないわけです。しかも世間は夏休み真っ只中。よって、飛行機や宿の予約が結構ドキドキです。新人部門はまだいいですが、優秀部門は今年8月13、14、18日なので、ハイシーズン+お盆真っ只中ということで日程調整とかきつそうです。

ちなみに2016年は8月10日からハイシーズン扱いになったのですが、私は8月9日に受験し、夜の最終便で東京へ帰ったのでレギュラーシーズンの金額ですみました。もし11日か12日の受験だったら、ハイシーズン価格になってましたね。ただ、まだお盆前ということもあってか、宿は比較的空いていましたし(ビジネスホテルはどこも空いてました)、金額も通常価格で高騰していませんでした。私は前々日の8月7日夕方に沖縄入りし、8日の夜にリハーサル、9日に本番、終わったらANAの最終便(20:40発)で帰京というスケジュールにしました。

2016年の日程
芸能コンクール開催概要 4月27日
新人部門の申し込み日 6月8~11日
新人部門の審査日程がわかった日 6月末
自分の受験日がわかった日 7月8日
新人部門の受験日 8月9日, 11日, 12日

ちなみに沖縄で行うということは、当然こういうことも想定に入れて旅程を組まねばなりません。受験日の前日8日に沖縄入りでもよかったのですが、台風が来るってことも考えると少し余裕を持って沖縄入りしたほうが良いかもしれません。

当日の休憩時間は出捌けの練習を

毎年異なるのかもしれませんが、午前中は1~25番まで審査を行い、その後に1時間の昼食休憩を挟んで26番から審査再開になりました。だいたいですが、1時間に9~10人ぐらいの審査がある感じです。仮にブザーで途中退場する人が多ければ早まります。

私は43番だったのですが、確か審査開始が17時前後だったと思います。10人審査が終わるごとに10分休憩があるので、その休憩時間に舞台に上がって出捌け(入場と退場)の確認、練習ができます。いざ舞台に上がるとどんな景色なのかは、絶対に事前に見ておいた方が良いです。この出捌けの練習は、別に紋付袴を着ていない私服の状態で構いません。多少最初のちんだみや歌持まで弾きたい方は、昼の休憩時間を狙いましょう。ただし、長々と弾いたり歌ったりする人がたまにいますが、マナー違反なので気を付けましょう。後ろで皆順番を待っています。

試験を受ける際に、いろいろと先輩方からコンクールの事前情報を聞くと思いますが、思ったよりもブザーって鳴らないんだなっていうのが私の感想です。緊張のあまり、何名かの方が別の創作曲になっていました。あれ?新人部門って伊野波節か稲まづん節じゃなかったっけ?ってぐらい、そもそも三線がめちゃくちゃになったり、歌も別物になったりするケースも見かけました。でも、止まらずに復帰できればブザーはなってなかったので、今年の審査員の先生方の優しさなのか、意外といけます。

ちなみに会場の広さですが、想像よりも狭い(どれぐらいを想像するかによりますが)です。審査員の先生方が6~7名?いらっしゃり、その後ろに30名ぐらい座れる座席があるんですが、受験を受ける親族関係者しか基本的にはいません。ちなみに私が受けた43番目は、その日の最後から3番目。観客は確か2名もいなかったはず。実に閑散としてました。なので、もちろん緊張はするものの、大舞台で演奏する感じではありません。演奏曲目ですが、全体的に伊野波節の割合が高かった印象です。7割ぐらいは伊野波節だったんじゃないのかな。

授賞式は12月の第一日曜日で、那覇マラソンと同じ日。らしい。

さて、無事芸能コンクールが終わって合格した!という後に、次なる試練が待っています。それが授賞式の日程です。授賞式が行われる日は、なんと毎年那覇マラソンとバッティングしているらしいのです。らしい、というのは、まだ公式には発表されていないし、聞いておりません。が、例年そうらしい、という話を聞いております。なぜよりによって那覇マラソンの日なのか....................。那覇マラソンのほうが歴史的にも後出しじゃんけんだとは思いますが、それにしてもさすがにその日は想像するだけで厳しい。

私も新人部門を終えた直後に兄弟子からその話を聞き、慌てて宿を検索(まだ結果が出る前ですが)したものの、後の祭りでした。

ホテルは当然高いし、適当なところは空いてません。私はマイレージで飛行機を予約するため、都合の良い時間の飛行機が予約できるのか際どい感じ。参考までに、8月11日時点で検索した宿の金額はこんな感じでした。

8月11日時点でのじゃらんの検索結果

アパホテルで25,925円~。まだ3ヶ月以上先の話なのに、他にビジネスホテルは空いていません。那覇マラソンと同日ってことはこうなるわけです。当日は道路も至るところが閉鎖されるそうなので、レンタカーはやめたほうがよく、ゆいレールの移動を想定したほうが良いでしょうね。なので、空いてるホテルはやはり車移動が前提のホテルが多いです(首里城付近とか)。

授賞式の場所は、例年ANAクラウンプラザホテルで行われるそうです。会場に泊まればいいかって思ってましたが、画像を見ればわかる通り51,851円~ってなってますね。

こういう時はいつものことですが、旅行会社が大量に確保して宿がないって状態があるので、JTBや近畿日本ツーリストのほうが楽天トラベルやじゃらんなどより比較的容易に安価に宿が抑えられます。または、もったいないですが日帰りを検討したほうが良いかもしれませんね。

番外編 演奏した映像を買う

最後に、番外編です。コンクール終了後に自分の演奏した映像をDVD、またはCDで購入できます。これが高い。DVDは6,000円。約5分ほどの自分の映像の値段です。

会場入り口そばで自分の受験番号を伝えてお金を払い、演奏後の2時間後にその場で受け取るか、時間がない場合は郵送してもらうことになります。

これはさすがに高くて迷いますが、自分の演奏を今後高めていくためにも、絶対に購入したほうが良いと思います。実際に自分で見た感想ですが、映像を見るまではもう少しまともに歌えているものだと自負していました。しかし映像を見て驚愕の事実を突き付けられました。こんなに音程が外れているとは.....。自分自身の実力を客観的に把握するためにも、DVDは買ったほうが良いと思います。

ということでつらつらと書いてきましたが、古典に限らず民謡も、コンクール受験は多少なりとも県外者には物理的なハードルがあります。日程調整の問題、飛行機、宿の金銭的負担、授賞式の日程調整などなど、考えないといけない現実がいろいろあります。私は現在30代後半で経営の立場にいるため、比較的スケジュールは自分で調整が可能なのですが、もし自分が20代の東京で働くサラリーマンだとしたら、物理・金銭両面から琉球古典芸能コンクールへの参加は見送っていたかもしれません。日程調整が難しいし、金銭的にも大変(高い時期に開催されるので)です。ぜひ、琉球古典芸能を今後も広く裾野を広げて行きたいのであれば、琉球新報さんにはそのあたりを斟酌して日程を再検討いただけると喜ぶ人が多いのではないかなって思います。

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