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ミュージシャンと企業の間にある壁

by Teppei
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先日、サカナクションの山口さんがこんなことをtwitterに書かれていました。

サカナクションといえば先日、Origami Payの決済音を提供していたのがニュースになっていましたが、あれを見た時は正直やられたって思いました。ただ、このtweetに対してのメンションを見ていると、あくまで凡人の考える企業とミュージシャンのCMタイアップを前提にした意見が散見されました。私が想像するに、山口さんの頭にある話はそういう次元のものではないんじゃないかなって思います。

と言いつつも、現実私がここ数年ミュージシャンとのコラボレーションを進めてきた上で感じた幾つかの壁を書いておきたい。当社は中小企業ながら、比較的ミュージシャンとのコラボレーション(岩瀬敬吾さんとかtricotの中嶋イッキュウさんとか)をトライしてきた会社だと思うので(私が勝手にやってきたとも言えるけど)。

ミュージシャンへ依頼する正規の玄関がない

山口さんのtweetに返信している人で、そもそも中小企業にはCMをやるお金がないという話が書かれていました。それはそうなんですが、このご時世別にCMに限らず、ミュージシャンとのコラボレーションは頭さえひねればいろんなケースでできると思うのです。まさにOrigami Payはその一つ。決済音を依頼するなんて、なんとセンスの良い話。

しかしながら、過去にいろんなミュージシャンとのコラボレーションをトライしてきた身からすると、お金ではないいくつかの障壁を感じています。これはメジャーやインディーズにかかわらずなんですが、そもそも連絡を取る正面玄関がない(ことが多い)のです。私は個人的に、地上波を流す以外は代理店を経由して広告を行いたくありません。代理店を経由すると、こちらの考えより一桁以上金額が上がってしまうというのと、地上波以外の施策(特にネット)は習熟していないケースが多いので自社で考えて、自社でキャスティングしてコラボレーションをできるだけするようにします。経験してノウハウを得るためにも。

でもね。連絡できないんです。例えばメジャーミュージシャンの場合、レコード会社や所属事務所のウェブサイトにあるお問い合わせから問い合わせをします。これ、まず100%に近い確率で返事がありません。無視されているというより、たぶんこの問い合わせのメールを誰も受信してないんじゃないかってぐらいに返事がありません。

そして次に探すのがSNS経由の連絡先。これも当然ですが、変な人からの連絡を意識してなのか、連絡する手段が大抵の場合閉ざされています。

ということで、残念ながら頑張ってコラボレーションしようとしても、代理店を挟まないとなかなか接触すら難しいのが実態です。連絡がそもそも取れないなら、コラボレーションのコの字も始められない。

実際に、現在当社でとあるメジャーミュージシャンとコラボレーションの話を進めているのですが、そのミュージシャンへのアプローチは当初、調べ抜いた3つの正面玄関から連絡してみました。結果、ものの見事に返事がありませんでした。まだダメって返事もらえれば良いんですが、返答がないんですよね。これが一番困る。

最終的に音楽関係者の伝手でマネージャーさんにつないでいただき、幸運にもコラボの話を進めることができたわけですが、伝手がなければ現実的にコラボレーションどころか企画することすら難しいのが実態。あまり詳しくは書きませんが、ミュージシャンにたどり着く前に事務所かレコード会社にはじかれることもままあります。

ということで、もっともっと互いに門戸が開かれ、企業とミュージシャンが知恵を出し合いながら、世の中に音楽が溢れることを願っております。


Teppei
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