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親になり、親の気持ちを理解し、子供の記憶を思い出す

by Teppei

親になると、自分が子供の頃に親が考えていたであろうことを追体験する。
子供が一生懸命かまって欲しい時に、心ここに在らずの顔をしていた父親。
いまは自分が親として同じ振る舞いをすることがあり、苦笑いすることもしばしば。

なぜあの時母親は怒っていたのだろうか?と理解できなかったことも、今なら共感できる。
これは親になって初めて経験する追体験で、なかなかに面白い。

同時に、まずいなって思う瞬間も多い。
子供の頃感じていた感覚よりも、当時の親の気持ちへの共感のほうが強くなっている時がある。
本来であれば子供の気持ちに寄り添ってあげたほうが解決しやすいことも、当時の自分の親と同じことをしてしまったり。
子供としてはそういう態度をしてほしくなかったはずなのにね。

私が子供の頃は、いわゆる軍国主義的な不可思議なルールがまだまだ存在する昭和ジェネレーション。
中学生男子は一律丸坊主(運良くうちの代から廃止された)。
先生の手が頭に置かれ、指より髪の毛が長いと怒られる。そんな時代だった。
なぜ丸坊主にしないといけないのか?と大人に問うても、ルールだからとしか言わない。
しつこく問いただすと、うるさい!なぜお前はルールを守れないのかと怒られる。
本当に不可思議な時代。
そしてよく殴られた。

体育館で隣に座っていた女の子がうるさかったのを、今までの印象で騒がしい犯人と決めつけられて、社会科教師に顔面膝蹴りを食らって鼻血まみれで転がった河合くん。
周りが河合は何もやってなかったと主張しても、あの先生は最後まで謝らなかったな。

小学生は長髪OKなのに、中学生から丸坊主って一体全体誰が定めたルールだったんだろう?
大人になった今、改めてルールを決めた人を調べ上げたい衝動にかられる。

最近は昔のように説明できない不可思議ルールは減ったと思うけど、本質的には変わらないなと感じる。
皆、横に習えの風潮は変わらない。
大人の言うことを素直に聞く子が良いとされる。

ずっと大人の言うことを素直に聞いて、先生の言うことにも一切反抗しなかった同級生のT。
頭が良くて、常に周りからは優等生だね、と言われていた。
そんな彼は受験に失敗し、自宅で首を吊った。随分と昔の話。

一片の紙に残されていたのは、

お父さん、お母さん、期待にこたえられずごめんなさい

だったそうだ。
時間は戻らない。

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Teppei
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