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お金をもらって働いているという意識

by Teppei

たまには仕事の話を。

2013年に取締役に就任し、経営に携わって早5年が経過しようとしています。
その前の中間管理職時代から実質的には会社側(という言い方が正しいかわからないですが)の思考ではあったわけですが、このKDDIウェブコミュニケーションズに入社した2006年(当時は株式会社CPI)当初は、一人のマーケティングスタッフとして入社しました。

なので既に遠い記憶ではあるものの、一般社員時代にどう考えて働いていたか、周りに対して、上に対してどう感じていたかは無知ではないつもりです。ちなみに私は結構ダメダメでした。

私も一般スタッフだった頃は、少なくともそうだった記憶がありますが、一度入社をしてしまうとお金はもらえるのが当たり前になりがちです。自分の給料に対して給料相当のアウトプットが出ているか、などと考えることはなく、安定したお金は自動的に入ってくる上でさらに会社に求めるようになってしまうもの。
なので、会社は自分をうまく使いこなせていないとか、上司はなぜ自分に対してこういうことをするのかと、こちらから進んで開拓するよりも、受け身で、投げられたボールに対して批評をする。そんな感じだったと思います。

慣れやマヒって怖い感覚です。給料って本当に感覚的に麻痺しやすい。
お金もらってないならなんでも言うのもありですが、貰ってるならせめて貰ってる分ぐらいは進んでアウトプットを提供しないとまずいですよね。でも、アウトプットを提供しなくても滅多な事じゃない限りクビにはならない。それが会社というものです。社員の雇用はしっかり守られてますから。

そんな頃のことを以前漫画に書いてもらいました。

特に我々のようなIT企業は、常に何かを生み出す力みたいなものが必要で、技術の進歩と共にサービスを改善し、昨日よりも今日をより良くしなければなりません。

例外はあるものの、原則として去年とまったく同じ仕事をして、給料が上がっていくというのは考えにくいことです。市場は常々変化していきますし、ビジネスのステージによっては右肩に下がっていくものもある。去年と同じでは去年以上の結果は得られるはずがない。去年よりも、もっともっと改善していく。質をよりよくするのか、量を倍にするのか。いずれにしてもその場にステイしたら負けです。

会社において、あるいはマーケット全体において自分の価値ってなんだろうって改めて見直して、それを磨いて伸ばしていく。誰も追いつけないぐらいに研ぎ澄ませていく。理想は一人一人がそうなっていくことだと思います。

でも、中には自分の力、自分の価値というものを集団組織内で発揮できない人もいます。
大抵そういう人は、発揮できないことを周りのせいにして(ほとんどが上司のせい)、自分自身を肯定しようとします。私は悪くない。悪いのはあいつだ!と。あいつが私に何もさせてくれないんだ!と。
客観的に聞いて、そういう時も当然あります。上司が悪いのも事実。

しかしながら、上司を変えたらその人がよくなった、なんて話が少ないのも事実なんです。なぜならその人は誰かを悪者にし、自分を批判からそらす盾にして逃げていただけなので。盾がなくなったら、何もできない素の自分が剥き出しになるだけなんです。

遠いようで近いはなし

話は変わって、こんな話を以前聞きました。
某有名アパレルブランドの社長とご一緒した時の話です。その方は尊敬できる素晴らしい先輩で、まさに絵に描いたようなできる社長でした。

ある日、その社長と食事をしてる時に、

そういえば社長は東京出身ですか?

と聞いたところ、

いや、○○だよ

と比較的方言の強い出身地をおっしゃいました。
でも、言われるまで全く気づきませんでした。方言ゼロの100%標準語。私の認識では、そのエリアの人は東京にきても標準語にする気がない人が多く、むしろ誇らしげにその地方の方言で話す方が多いように思っていました(この時点でだいたいどこかわかる)。なので、不思議に思い、尋ねました。

社長はなぜ○○弁が出ないんですか?

すると、回答は少々驚くものでした。

私の出身地を必ずしも好ましいと思ってない人がいるからね。特に東京では。もちろん地元は誇りだし大好きだよ。でも、ビジネス上マイナスになる可能性があるなら使わない。

この話は驚きでした。そんな思考をもった人がいるなんて、と驚いたものです。
その後、よくよく自分の周りを見回してみると、結構そういう方がいるのに気づきました。そして、改めて同じ質問をしてみると、皆同様の発言が返ってきたものです。

要するに一言でいうと、できる人にはうまくいくための道が見えているんだろうなって思いました。
郷に入っては郷に従えということなのかもしれないし、単純に不必要な衝突を避ける、不要なプライドを捨てて最短距離で進む、そんなことなのかもしれません。

全員が全員ではないですが、一種のうまくいってる人には共通してこのような思考というか、立ち振る舞いがあるのかもしれません。それを言葉でいうと、賢い、という言葉になるんでしょうか。
最初の話と全然方向転換したように感じるかもしれませんが、会社内でどのような環境でも結果が出せる人は、ある種のこの"賢さ"を持ってる気がします。


Teppei
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